【レビュー】『負けない自分になるための32のリーダーの習慣』澤穂希 前編

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私は、一流の人材、特にスポーツ選手や芸術家、経営者を尊敬しています。

特に、スポーツ選手の発する言葉は、シンプルではあっても、そこには深みの伴う真理の言葉があります。

2011年女子サッカーワールドカップ・ドイツ大会では優勝に貢献、得点王とMVPを受賞した、澤穂希さんの著書を発刊から、5年後の今、読んでみました。

負けない自分になるための32のリーダーの習慣澤穂希

“言葉には魂がある。だからこそ、それが力になるし、同時に責任も生まれます。思っていただけでは、後で「そう思っていた」と言っても説得力がありませんよね。
言葉にすることで自分の中でもイメージがしやすくなり、そのイメージがより鮮明になります。イメージしたことを実現するために努力ができます。そしてそれが実現したときのことを思うと楽しくなります。口に出すことで自分が想像している以上の力が出せることだってあるかもしれません。”

言霊という言葉がありますが、口に出す言葉、フレーズのキレみたいなもので、イメージが広がり、実現に近づくことがあります。どこまで、リアルにイメージできるかが、とても大切なのだと思います。

“いつも、自分で自分に言い聞かせるんです。「絶対できるぞ」って。「これは無理だから仕方ない」とか、「ここまでが限界」「ここまでで十分」「自分はこうだから」と、自分の可能性を自分で決めてしまったら、限界を自ら狭めてしまうことになるような気がします。
「もう一歩」がんばった先には、きっと何かがある。だから、がんばれるし、限界は決めたくない。”

私は、以前、自分の限界や壁に対して、臆病でした。ここまで、というラインを引いてしまい、諦めてしまう人間でした。この一歩先に向かう考え方をもって、チャレンジしてこそ、発展できるのはわかっていても、躊躇していました。

結局は、案ずるより産むが易し、のことわざ通り、やってみれば、限界は乗り越えられるものは多く存在するということを理解しています。

きっと、澤選手クラスであれば、並大抵の人よりも、限界や壁は高く、遠いところにあったはずなのに、それを乗り越えることにまっすぐに立ち向かえることで、自分のレベルアップを続けてきたのでしょう。

“自分の中の優先順位を決めて、何が本当に大事か、自分が目指しているものは何なのかをはっきりさせる。そうすれば、悩み抜いた末におのずと答えは出てくると思いますし、後悔はなくなるはずです。”

優先順位付けの大切さは誰もが語ります。実際のところ、自分が目指すゴールを思い描けていなければ、優先順位そのものがいい加減なものに変わってしますのかもしれません。

常に、優先順位は変動するものです。後悔をしないためにも、定期的に、今の優先順位がどこにあるのか、を見つめてみる時間を設けることが重要なのだと、澤選手も考えているようです。

“夢は見るものではなく叶えるもの。夢に大きさは関係ありません。
叶えるために努力をする、実行するということが大事なのではないでしょうか。
夢を見て、考えているときは、とても楽しいし、想像するだけでワクワクします。でも見ているだけでは何も変わりません
5年後、10年後、20年後。未来を変えるのは自分次第だということ。”

夢を叶える為に、努力を続けること。未来を変えるのは自分次第。

当たり前すぎますが、他人や周りのせいにしない潔さが、彼女のプロ意識の高さの証明だと感じました。

全体を通して、彼女自身が奢ることなく、コツコツと先を見据えて、個人としても、チームとしても頑張っていたことを飾らずに伝えようとしている点に親近感を得ます。

“夢は見るものではなく叶えるもの”

この言葉を私も、自分へ投げかけ続けたいと考えるようになりました。

※後編に続きます。