【レビュー】『負けない自分になるための32のリーダーの習慣』澤穂希 後編

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サッカー女子の至宝、澤穂希さんのリーダーの習慣を語る一冊は、世界で戦ってきた彼女の思いが詰まっている。

【レビュー】『負けない自分になるための32のリーダーの習慣』澤穂希 前編

“前に進むときには、必ず問題が生じるし、いろいろな高さの壁を超えなくてはいけません。周りからの声が気になることもあるでしょう。
でも、自分にとって何が大事なのか。自分の目的、目標、夢は何なのか。そこにブレが生じなければ、きっと方向を間違うことはないと思うのです。”

負けない自分になるための32のリーダーの習慣澤穂希

自分の目的、目標、夢は何なのか。

誰もが大切にしなければいけないのに、見失いがちなことです。

現実の課題に差し迫っていると、夢よりも目の前のことだけに意識が集中してしまいます。当然、仕事や家庭などで求められる役割の中で生じる、目的、目標に終始しがちになります。

それは、本来の自分の目的、目標、夢とは異なるかもしれないとわかっていても、後回しにしてしまう傾向があります。

だからこそ、もう一度、冷静になり、自分の夢は何なのかを見つめ直す時間は、誰にでも必要な存在だと思います。

“誰かがやってくれる、ではなく、自分たちが変えていかなくては、何も変わりません。ただ願っているだけでは、絶対に叶わないし、何も変わりません。自分で行動することで、周りの人を動かす。自分で結果を出すことで、状況は変わっていくと信じています。”

やはり、夢は願わなければいけないですが、願っているだけでは何も変わりません。

結局は、自ら行動を起こすこと、周りに認められて応援されたり、協力してもらえるように発展していかないと、結果は伴わず、夢は叶わないのではないでしょうか。

行動を躊躇してしまう、心理的なブロックをどうやって解き放てるのか。

ここに最大なポイントが潜んでいると考えられます。

“人と一緒でないと不安を覚えるということは、人と自分を比べているということの証拠です。
たとえば、仕事でも、自分がどうあるきかを考える前に、人と比べるから、必要のないことで焦ったり、妬んだりする。本来やるべきことに注力する以前に、そこに神経をすり減らしてしまって、精神的にも不安になったりすることがある。だから、本来の問題解決より、そちらに気持ちが行ってしまうのではないでしょうか。”

どうしても、比較論、特に、他人との比較に意識が向かうことが多くなりがちです。でも、比較すべきは、昨日まで、今までの自分自身なのではないでしょうか。一歩でも自分自身を前に進めることができれば、比較は苦痛ではなく、達成感に変わります。もちろん、人は衰えてくる時期がありますから、永遠に進歩、進化するという確約はできませんが、本来は、何歳になったとしても、脳であれ、筋肉であれ、鍛えることが出来るというエビデンスが存在する以上、比較対象は過去の自分であるべきだと私は考えます。

“自分はもう何歳だから、今さらこんなことをしても、とか、そんなふうに思う必要はまったくないと思うんです。人それぞれに、人生のスピードやタイミングは違うものなのではないでしょうか。
年を重ねたからできることだってあるし、経験を積まないとわからないことだってたくさんあります”

どうしても、できない理由を年齢のせいにすることが多くなる時期があります。もう、以前のようにはできない、または、いまさら、チャレンジできない。

偉人伝に出てくるような方ではなくても、身の回りでも、かなり年配になられてから、新しいことにチャレンジして、成功を遂げている実績を目の当たりにすると、自分の弱さを棚上げにして、また、今までの経験の価値を軽く考えすぎているということに気づくのではないでしょうか。

澤さんは、現役を引退されました。今後、どのような分野で活躍されるのか、大変気になる存在です。

心が弱くなっていると感じられるリーダーの方には、是非、すぐに読んで欲しい一冊です。