現場と判断 <組織論> 〜サラリーマン川柳と踊る大捜査線より〜

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毎年恒例になっている第一生命「サラリーマン川柳コンクール」をご存知でしょうか。

発表されると、必ずニュースソースになるだけに目にする機会は多いと思います。

今回、発表されている、ベスト10の中で、私が考えさせられた川柳があります。

第7位にランキングされた一句です。

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決めるのは
いつも現場に
いない人

サラリーマンであればとても共感しやすい一句です。この川柳に自分が共感したのは、あのセリフが、脳の中をこだましてきました。

「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」

〜踊る大捜査線 レインボーブリッジを封鎖せよ〜 (2003年)

犯人確保のチャンスなのに上層部が自分たちの手柄にしようと「本庁の捜査員が行くまで待て」と青島俊作に命令した時の名セリフです。

情報の足りない上層部の判断と、目の前の現実に対峙する現場の人間。

どれだけ、会議を繰り返したり、いろいろなデータをかき集めても、一つ一つの細かい判断力は、末端に近い立場に委ねるしかない。

組織論を考えるうえで、踊る大捜査線シリーズは、研究されています。


踊る大捜査線に学ぶ組織論入門金井 壽宏 田柳 恵美

現場の情報をどこまで集めて、正しい判断をできるのか。
いろいろな職場、組織で起きている矛盾を含む問題です。

決めた人間が100%責任を取れるのか。
それとも現場でアクションする人間の能力・行動力が影響するのか。

何を判断するべきか。どこまで権限を委譲できるのか。
相互の信頼関係が生まれなければ、組織力は発揮できない。

サラリーマンでいれば、どうしても、大きな判断に対して、異論を持ちたくなります。どれだけ情報や意見を上申しても、回答は求めるものとは異なる。

この場合、上層部の判断を受け入れるだけが、サラリーマンの正しい道なのでしょうか。一般的には、その見解は正しいです。

例えば、東日本大震災時の福島第一原発の吉田所長の判断力は、会社上層部や政府の指示を無視した行動でした。
結果として、この国を救った現場のトップの判断は、賞賛された側面があります。

中間管理職や現場サイドのリーダーだけでも、正しい判断を促して、結果につなげるサラリーマンであることを目指しましょう。

決して、上の判断を受け入れて、うまくいかなかったことを酒の肴にして、過ごすことのないようにしていかないと、個人としての成長はないと考えています。