「惰性」をやめてみませんか?

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「惰性」という悪習慣

日常生活の中で、日々、当たり前のこととして、無意識にやっていることの中に、実は、「惰性」に過ぎないものはどれぐらいあるでしょうか?

仕事が終わって帰宅したら、とりあえず、晩酌として、ビールを一杯飲む。

一日の疲れを癒す至極の瞬間と感じるかもしれません。もし、禁酒の国で生きていたら飲めないですし、ドクターストップがかかればお酒を口にできなくなるでしょう。

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本当に、仕事後の一杯を毎日飲むことが、自分にとって、大切な行為なのでしょうか。それとも、日々繰り返される「惰性」的な悪習慣の1つかもしれないと考えてみることはできないでしょうか。

私も、自分の父親を見ていたので、仕事から帰ってきたら、疲れを癒すために、晩酌をするのが大人の姿として、当たり前だと思い込んでいました。
社会人になって、自分もその習慣をまねて、10年弱過ごしました。家で飲むだけでなく、仕事後に、同僚などと酒を飲みかわすことも多々ありました。楽しいし、ストレス発散になっているはずでした。

かなり飲み過ぎの毎日を送っていた、私の肝臓は疲れてしまい、数値が悪くなっていると健康診断などで指摘されました。

飲む頻度を変えてみよう。毎日から1日置きとか、休肝日を作ることに取り組みました。予想していたほど、つらくなかったのです。次に、家にある缶ビール類のストックを止めてみました。当然、冷蔵庫に冷えたお酒がなくなります。どうしても飲みたければ、帰りに自分が購入することになりました。

結果として、アルコールに対して、少しずつ自分が弱くなってきたこともあり、お酒の席でも、自重して飲むことが増えて、悪酔いや二日酔いもなくなりました。

私にとって、飲酒の習慣は、「惰性」の悪習慣だったのです。(今は、月に数回飲む程度なので、「節酒」をしています。完全禁酒生活ではありません。)

他にも、タバコや缶コーヒーなどの趣向品も同様に、惰性の可能性があります。

職場のルール、仕事のやり方にも、もしかすると「惰性」な悪習慣があるかもしれません。もう一度、なぜ、それをやっているのか、という行為への自問自答をしてみて、不必要だと思えば、断捨離してしまえばいいのです。

先日、経営再建中のシャープの新社長に着任された戴正呉(タイ・セイゴ)氏が、社員へ向けたメッセージの中で、気になる言葉を残していました。

「事業所を訪問した際、現場にはコスト削減の余地が多数ありました。徹底した原価低減はもとより、今後は各種資産の有効活用や過剰な設備の撤廃など、さまざまな観点からコスト意識を高め、費用対効果を追求します。」

コスト意識も「惰性」になってしまうと、無意識に企業経営を圧迫する可能性があります。もちろん、外資系企業の収益重視策として、過剰な経費削減は、問題になるコトも多々あります。しかし、グローバルな経営視点で見れば、日本の職場には、まだまだ、無駄と思われることが「惰性」で続いているものが多いのではないでしょうか。

会議一つを捉えてみても、参加者の人件費、資料作成準備コスト、会場費などを考慮して、生産性に繋がるものかどうか、判断をしていくべきなのです。

毎週、毎月の定例だから、行うことが大切であるという思い込みこそが、「惰性」の悪習慣に繋がります。

もちろん、無駄を省き、惰性をやめて悪習慣を変えるならば、そのスキマに生まれる時間、労力などは、新しい良い習慣に振り分けることが望ましいです。

あなたも、「惰性」があるかどうか、まずは、自分の日常を振り返って考えてみませんか?その上で、不要かもしれないことは一時止めてみる、控えてみましょう。一気にゼロにできなくても、徐々に、「惰性」を減らすことで、時間的にも、精神的にも余裕が生まれてくる可能性があります。