【レビュー】『考え方のコツ』松浦弥太郎

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社会の歯車になるために

文庫本の一冊なのに、中身が濃すぎて、じっくりと考えて読まなければいけない一冊に会えると、幸せな気持ちになれます。

考え方のコツ (朝日文庫)松浦弥太郎

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『暮らしの手帖』編集長として活躍されている、松浦さんの切り口は新鮮です。

思考術、想像術、コミュニケーション術、時間管理術、グローバル術の5つの章で構成されている一冊ですが、前半3つの章は、力作を感じる文章を多く発見することができました。

“「知らないことはインターネットで調べればいい」と思ったとたん、手間暇かけて考える必要がなくなります。そうなると、どんどん自分で考えることをしなくなります。思考という冒険の旅に出るはずが、第二歩を踏み出したところで快適な場所を見つけ、くつろいでいるうちに一生を終えるようなものです。”

とりあえず、困れば、何でもネットで検索すれば、答えが出てくる。学生の頃、問題集を解いていて、わからなければ、とりあえず解答を見てしまうのに近い感覚。すっかり、普通の感覚になりましたが、冷静に考えれば、思考停止そのものです。自分で、もう一歩深く考えない限り、人間としての成長は見込めません。

自分の頭、脳を使って考える習慣というのを、もう一度見直すべき状況になっていると理解できました。

“僕が思うコミュニケーションの基本とは、いつも幸せな自分でいること。これこそ人とコミュニケーションをとる前提だと思います。
 
 笑顔にはたくさんの人が集まってきます。そして、笑顔になる一番の秘訣は、自分が幸せでいることです。人々は笑顔だけでなく、その奥にある幸せに惹かれるのでしょう。
「この人に会うと、幸せな気分になる」
「この人といるといつも嬉しくなるし、楽しい」
「この人と一緒に、面白いことやわくわくすることができそうだ」”

幸せな自分ならば、笑顔で過ごしている。

私の周りにも、何人か思いつく人がいます。[名言コツコツ]ブログで有名な、手帳カウンセラーのコボリジュンコさんも、いつもニコニコ楽しそうに話をしてくれます。彼女の笑顔は、人を惹き付けてくれます。ワクワクしてきた感情が伝染してくるのです。
また、習慣化の達人である、徳本昌大さんも、常に、ワクワクしながら話をされて、素敵な笑顔で、いろいろな人を巻き込みながらビジネスを展開されています。

他にも素敵だと思える方の表情を思い浮かべると、笑顔でニコニコしている方たちばかりです。

自分も笑顔のトレーニングをはじめようと思い、お風呂場の鏡の前で、練習をはじめました。まだ、ぎこちないですが、そのうち、誰の前でもニコニコした笑顔を振りまくことができるようになると確信しています。

信頼関係で結ばれた人脈を広げる3つの方法

自分が人と人をつなぐハブになること

誰かに助けてもらうこと

1日100回、ありがとうと言うこと

私の中で、この一冊の中で、もっともヒットした部分はこの「信頼関係で結ばれた人脈を広げる3つの方法」でした。

ハブとして機能しない限り、人脈には広がりも深さも展開力も生まれてきません。誰かと誰かをつないであげる存在に自分がなれるかどうか、ここは人脈作りの重要なポイントだと思います。
自分も、誰かと誰かを繋げる存在になれるように、成長したいと願っています。

また、誰かに助けてもらうという、ある意味、弱い存在な自分に感じてしまうのですが、正直、困っている、助けて欲しいと伝えられることができれば、誰かの支援を受けて、大きく前に進むことができます。これは、人脈作りの盲点なのかもしれません。
照れたり、遠慮しがちな私は、助けを求めることが苦手なのですが、自分を入れ替えるつもりで、どんどん、ヘルプ要請を出したいと考えています。

そして、「ありがとう」を100回言うこと。竹田和平さんも同じように話されています。(回数が違いすぎますが)相手が誰であっても、もしくは、日常のルーティンに向けても、「ありがとう」を言葉にして発することができるか、気持ちを持てるかということが、人脈構築には忘れてはならない点と言われると驚かされます。ただし、色々な方が仰っているということは、真理なのだと思います。
私自身も、「ありがとう」を伝える回数を、もっと増やしたいと思います。

取り上げた箇所以外にも学ぶべき点は大いにありました。サラリーマン・サラリーウーマン同志の皆さん、通勤途中で気軽に読める一冊です。是非、ご一読をお勧め致します。