【レビュー】『一生太らない体をつくる腸健康法』藤田綋一郎

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脳より腸だという主張は行き過ぎかもしれないけれども

脳科学が注目を集めて、色々な事象が解き明かされています。もちろん、人間の脳については、もっと深く知りたいですし、専門知識を高めることは必要だと感じています。眠っている才能、活動していない脳のパーツがあるならば、フル稼働させることで、自分をグレードアップさせたいという願望は消えていません。

一方で、脳よりも腸が大事だという説を唱える人たちも増えてきました。腸内細菌、腸本といえば、藤田綋一郎先生が有名です。ここ数年、書店で並んでいる腸関連の健康本には、かなりの頻度で藤田先生の名前を目にします。

腸内細菌は、善玉菌、悪玉菌、日和見菌に分かれていて、大半が日和見菌であると指摘されると、人間社会と似通ったイメージが広がります。誰もが、どちらにもつかずに、情勢を見て強い方の味方をする姿は、人間社会そのものです。

この腸内細菌、腸内環境を整えることが人間が健康に生きていく為には必要で、太らない健康な体を作れると主張するのが、『一生太らない体をつくる腸健康法』です。

“食べても太らない体”をつくる5ケ条
1条:カロリーはただの数字。気にしない。
2条:食物繊維の摂取量を増やし、「自分の乳酸菌」を大事に育てる。
3条:食前にお皿1杯分のキャベツを食べる。
4条:発酵食品を食べて日和見菌を元気づける。
5条:脂と油の多い食品は悪玉菌を一気に増やすことを忘れない。

炭水化物を減らして、食物繊維を多く摂り、タンパク質をしっかりと摂取しよう!という論は、昨今、トレンドの食事に関する健康法です。肉が悪いと言われた時代もありますし、油が悪いと騒がれた時もあります。今は、糖質制限という名のもと、炭水化物が悪者扱いです。

人間が狩猟民族であったころ、身体は、炭水化物を中心ではなかったという前提で話が展開されており、納得できる部分と、炭水化物を食べることで日本人は飢えをしのいで生き残ってきたのではなかろうかという反論も頭に浮かびます。

ただ、GI値の話に展開される通り、精製された穀物は、人間の脳に過剰な甘さを満足させる回路を作り上げたのは間違いないですし、結果として体内バランスを変えてしまったのは事実なのかもしれません。

腸内細菌こそが人間の健康を担うというと言い過ぎで、本来は、体内の各臓器、骨、筋肉全てで構成されている人間の体なので、バランスこそが命なのだと私は思います。ただ、最適なバランスというのが、どういう状態なのかは、個体差もあるでしょう。

この一冊では腸以外にも、様々な健康習慣に言及していました。脳も腸も大事にするような生活を意識していくことを、私は目指したいと思います。

サラリーマン・サラリーウーマン同志の皆さん、健康情報に関心はありますか?新しい情報を仕入れながら、納得した上で取り入れていきましょう!