【レビュー】『ヤバいLINE  日本人が知らない不都合な真実』

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LINE人気の光と陰を知るために読みました!

いつの間にか、久しぶりに合う友人・知人との会話の中で以下のフレーズが増えたのだろうか。もしくは、名刺交換の先に出てくる言葉になっていないだろうか?

「LINEやってる?」

「Facebookメッセンジャーできる?」

Messenger(メッセンジャー)アプリについて確認されることはあるが、Twitterやインスタグラムの利用有無を相手に尋ねることは少ない気がします。(個人的主観にすぎませんが)

私が学生の終わりや新卒の頃は

「メアド持ってる?」

「携帯番号教えて!」(その昔は、“ベル番”=“ポケベルの番号”を交換していたような)

というコミュニケーションだった記憶しています。つまり、1対1で繋がるためのコミュニケーションツールが大事であり、ソーシャルの時代ではなかったのでしょう。
もちろん、Messenger(メッセンジャー)アプリは、1対1でありながら、グループを作ることが自由自在な点がポイントのように感じます。

いまいち、私はLINEがよくわからない。
スタンプ?他には何があるの?他社のWebサービスと何が違うの?という疑問を抱えているだけに、感覚が古いだけのおっさんにならないために、しっかりと学ぼうと思っています。

なぜならば、LINEを知ることが、コミュニケーションとビジネスの未来を知るヒントになるからです。また、会社自体もよく分からない点が残るので調べてみたくなりました。

『ヤバいLINE 日本人が知らない不都合な真実 』 慎武宏 河鐘基

第一章 ヤバいLINEの「稼ぐ」力

LINEはいろんなビジネスを展開しているらしい。スタンプなどのツールを販売するだけでなく、ゲーム・マンガ、EC運営、タクシー業界との連携など、全く知らない世界がいっぱいありました。確実にモデルが伸びて、日本市場、海外市場にも出ていくと稼げる企業として、成長が期待できそうなイメージが伝わってきました。

ただ、どこまで、LINEを頼るのか、他のWEBサービスとの対比をするのか、と考えておく必要はありそうに感じました。依存した場合、何か、不都合があるとサービスも消えてしまうのが世の常なので。

特に、ビジネス向けには、若者にリーチできているだけに、テレビに変わる広告費を投下する企業も、小規模でも確実に稼ぎたい企業・店舗の販促費も取り込めるという点で、ガリバーな役割を担う可能性を感じました。

第二章 LINEで苦しむ子どもたち

LINEの裏面ともいえる問題として、いじめ問題などが取り上げられがちです。簡単にグループを作り、やりとりが増えることで楽しい反面、負担になるのも事実。「既読スルー」なんて、今まで普通にあったのに、許されない雰囲気が少々気味が悪い。

かつての学校裏サイトのように、第三者がチェック・監視できないだけにLINEのグループトークは恐ろしいと感じます。まったくリアルな世界側では気づかないトラブルが潜んでいることに気づかないというのは気味が悪いです。

また、画像流出に繋がるトラブルも、消せないだけに危険です。LINE上のクローズドの世界の画像が、Twitterのオープンな世界で拡散されていく流れは、誰とどんなやり取りをしてもリスクがあるのだと考えなければいけないでしょう。

便利なだけに、メリットと同時に、問題もあるという事実を伝えるような「スマホ教育」や「ネットリテラシー教育」については、学校側とIT企業がタッグを組み、丁寧に時間をかけて展開していかなければいけない課題だと実感しました。

第三章 イ・ヘジンという男

東日本大震災をきっかけにLINEが生まれたから、LINEは日本製だという話を聞いたことがあります。実際は、韓国の技術者たちが集まり、作り上げた韓国製のLINEを、あえて日本製と言い張るということによるメリットを生かしたという話に説得力がありました。

どうにも、NAVER社も、LINE社も含めて複雑な構成過ぎて、実態がつかめません。誰の意図がどんな風に経営やビジネスに影響しているのか、見えてこないの気持ち悪さが残りました。

M&Aを続けながら急拡大してきた企業のトップだけに、クレバーであれば、日本ブランドのLINEというイメージを利用して、世界に展開することもわかります。

もちろん、イ・ヘジン氏自身が、東日本大震災時に日本にいて、味わった経験があったからこそ、急激なスピードでサービスを立ち上げて、エラーを出さない覚悟を示している点は、我々も学ぶべきポイントがあるでしょう。

第四章 韓国NAVERの“冷徹”な顔

NAVERはIT業界のサムソンだ!という主張は、日本におけるソフトバンク社のようで、どこまでも戦略的に拡大を遂げつつ、模倣問題を乗り越えて突き進むという姿勢はパワフルではあります。ただし、著作権問題も含めて、企業哲学が見えにくいのは事実。もちろん、経営者の顔も見ないので、何を考えて、今後、何を仕掛けようとしているのかがわからない点は、不安要素なのでしょう。

企業体に優しい温和なイメージはあっても、どこかには冷徹さは潜んでいるのは、どの企業も一緒です。特段に、韓国NAVER社だけが悪というのは間違っているのでしょう。

ただ、このままの延長線では、問題を抱え過ぎているというのも紛れもない事実。変わるべきところをどうやって変えていけるのか。競合他社との世界での戦いでどう立ち向かうのかは見物ではあります。

終章 LINEの未来

データを守れるか、政府との距離感は、競合相手との戦いなど、バラ色ばかりではないLINEの未来ですが、全体を通して、ようやくLINE社の存在が少しだけリアルに伝わってきました。

著者が韓国まで取材に行き、関係者に丁寧にヒアリングした結果を盛り込んだ一冊だけに、新書に関わらず、深い内容に仕上がっていました。

<LINE関連>

   

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